『リカード貿易問題の最終解決』(岩波書店、2014)への補章。もともとは『経済学雑誌』(大阪立大学、1984)の同名の論文の証明を一部修正して補章としたもの。最初の証明に瑕疵があったのが最大の理由だが、この補章の証明にも満足していない。『最終解決』執筆時にかなり大急ぎで訂正したのが原因。
ここに補章として載せたのは、国際価値論の基礎にある生産費価値論(cost of production theory of value)を論ずるのにぜひ必要なものだからだ。当然、Shiozawa, Morioka, and Taniguchi (2019)の前提でもあるのだが、まだ英文のものは出版できていない。