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日本経済事情 第2回

2004.4.17  .

関西経済の課題と戦略

塩沢由典  .

(1)なぜ、関西を問題とするか
○関西経済の問題点
・だれでも指摘できる。
・どう改善するか、戦略論まで深める必要がある。

○関西経済が沈滞している?
・高い失業率、廃業・倒産率
・なぜ、大阪でなく関西?

○経済発展の空間的単位
・Jane Jabcobs『都市の経済学』(Cities and The Wealth of Nations)
・「創造的都市」という概念を初めて提示した本

(2)一日交流圏
○一日交流圏の定義
「ふつうのひとびとが、必要ならば毎日でも、顔をあわせることのできる交通範囲」

○試作品を作る
ニューヨークとフイラデルフィア

○技術の複合による新製品
大企業 これまで:自前ですべてもつ。=>コアコンピタンス
小企業 協力(ネットワーク) 必要なら、顔を合わせて相談できる。
「クラスター」(M.ポーター) 距離的には?

○トップ地域
新しい生活スタイル<=>新しい商品 例:モンベル

(3)関西の現状
○ポジティブな側面
2000万、高い民度、豊富な歴史・文化資産、大学・教育機関、優れた都市環境

○ネガティブな側面
域内の情報回路が希薄化
・東京まわりでしか、議題設定ができない。(技術開発、流行、ファッション)
・独自の文化・Life Styleを深められない。(新サービス、新商品を育てられない)

(4)具体的な提案
○関西の情報回路
・早く短く回転する情報
・大学院の意義

○地域の自律的発展をたすける
・扇町創造村構想




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