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2017年の仕事
塩沢由典
著書
Y. Shiozawa, T. Oka, and T. Tabuchi (eds.) (2017) A New Construction of Ricardian theory of International Values / Analytical and Historical Approach. Springer, Singapore.
論文
Y. Shiozawa 2017 The new theory of interantional values: an overview. Chap. 1 (pp.3-73) in Shiozawa, Oka and Tabuchi (eds.) (2017).
Y. Shiozawa 2017 An origin of the neoclassical revolution: Mill's "reversion" and its consequences. Chap. 7 (pp.191-243) in Shiozawa, Oka and Tabuchi (eds.) (2017).
塩沢由典 2017 経済学の再建と経済教育の未来『経済教育』36: 2-7.
塩沢由典 2017 現代資本主義のための原理論:現代古典派価値論と宇野理論 「宇野理論を現代にどう活かす」Newsletter 第2期20号(通巻32号)
Y. Shiozawa 2017 Professor Aoki when he was interested in dynamic processes in amrket economy. Evolutionary and Institutional Economics Review 14(2): 541-554.
Y. Shiozawa 2017 On Ricardo's two rectification problemss. Chapter 10, pp.195-215, in Senga, Fujitomo and Tabuchi (eds.) Ricardo and International Trade. Routledge, Abingdon, Oxon.
学会・研究会報告
国際価値論研究会第12回
2017年4月15日(土曜日) 場所: 同志社大学・今出川校地至誠館5階
1980年以降の国際貿易理論と国際価値論
報告者 塩沢由典
要旨
1975年にGrubelとLloydが産業内貿易の比率増大を指摘して以来、Krugman等による新貿易理論が提出されたが、それは企業がすべておなじ生産関数をもつという特殊な仮定に依存していた。Melitzの2003年の論文は、新貿易理論では企業の異質性を導入することにより、新貿易理論では説明できなかったいくつかの現象を説明し、新々貿易論と称されるようになった。他方、Hecksche-Ohlin-Vanek理論による要素貿易というパラダイムが1990年代に実証的に崩壊すると、理論的説明のほとんどない貿易の重力理論(gravity model of trade)というものが計量的な研究の中心に上ってきた。投入財貿易を含むリカード型貿易理論であるEaton & Kortum (2002)は、重力理論に理論的説明を与えるものと一般に理解されている。報告では、これら諸理論の概要を解説するとともに、その限界についても指摘し、新しい国際価値論との比較対照をおこなう。とくに注目すべきは、経済のグローバル化に伴うglobal value chainおよびglobal optimal procurementなどの傾向について、これら諸理論が応えられているかどうかである。
現代思想研究会(大阪)
2017年8月27日 大阪市立大学文化交流センター(大阪・梅田)
経済学の復権/グローバリゼーションとともに
報告者 塩沢由典
国際価値論研究会第14回
2017年9月8日(金)13:30〜17:30 専修大学神田校舎1号館5階
塩沢由典「生産可能集合に頼らない国際価値論の構成法について--失業の分析可能な国際貿易論のために」
要旨
塩沢由典(2014)およびShiozawa(2017)では、正則な国際価値を生産可能集合のファセットの内部領域(正則領域)に依拠して定義した。しかし、このような構成法では、この理論により失業を扱うことに不透明さを残す結果となっている。本報告では、生産可能集合から正則な国際価値を定義するのでなく、認容な国際価値に随伴する2部グラフにより、正則な国際価値を定義する。このことにより、各国で完全雇用が成立しない場合にも、国際価値論を用いた分析が可能になる。
日本国際経済学会
2017年10月21-22日 日本大学
共通論題セッション「比較優位論の現代的意義:『経済学および課税の原理』出版200年記念」(10月21日午後)
リカード新解釈と生産・貿易のネットワーク理論
塩沢由典(大阪市立大学名誉教授)
報告要旨 報告論文
現代思想研究会(大阪)
2017年11月4日 大阪市立大学文化交流センター(大阪・梅田)
新しい国際価値論:背景と展望
塩沢由典
ケインズ学会 第7回大会
2017年12月2日-3日 中央大学多摩キャンパス
2017年12月3日(日)午後の部 13:30―15:45
塩沢由典「ケインズ的数量的調整過程を支える古典派価値論」
報告概要 報告論文
1.必要最小限の貿易理論史
2.ケインズ経済学の再建に必要なこと
3.閉鎖経済における古典派価値論
4.数量調節過程を支える古典派価値論
5.生産可能集合に依存しない国際価値論
6.グローバル・バリュー・チェーンの形成機構
7.国際貿易状況における数量調整
8.のこされた課題
司会: 野口旭(専修大学) 討論者:田淵太一(同志社大学)
講演
大阪市立大学理学研究科FD研修会
2017年1月18日 大阪市立大学理学研究科
リカード貿易理論とトロピカル代数の深い関係
塩沢由典(大阪市立大学名誉教授・OCAMI客員研究所員)
要旨
今年はDavid Ricardoが『経済学と課税の原理』(初版)を出版してから200年にあたります。この書物の第7章が有名な貿易理論です。これは今でも高校や大学初年次の経済学でかならず教えられている内容です。古い歴史をもつこの理論の背後に、サブトロピカル代数というちょっと変わった代数が隠れています。これは2010年に報告者が発見したものです。講演では、文系学生に数学のおもしろさに気づいてもらう教材として、この代数とリカード貿易理論のじつは深い関係についてお話します。
富士通総研・第1回イブニングセミナ
2017年11月22日 富士通総研
思考の限界を打ち破る/ブレーク・スルーはいかに起こるか
まとめ 『ER』2018年春「賢慮との対話 知性を鍛える」2018年4月2日
随筆
「歩行と思索」山田鋭夫(編)『月の別れ/回想の山田登世子』藤原書店、2017年8月.
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