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                 2004.8.22 大阪青年会議所ビジネスススクール

時代がもとめる経営者像
  −−士魂商才をみがく−−


大阪市立大学創造都市研究科長 塩沢由典

(1)TOC思考プロセス

「部分最適から全体最適へ」の意味
すぐれた問題解決/意思決定
どこから導けるか。
深い認識=>解決策の発見

(2)深い認識はどこから生まれるのか

「深い認識」とはなにか
  @深い認識は、発見されない。
  A深い認識は、作りだされる。

ゴールドラット博士は、なぜTOCに到達できたのか。

(3)経営者に必要なもの

参照=>別紙:「起業家に必要な知識・能力・資質」

資質 => 志。実現したい夢。
能力 => 自己教育力

二つの秀才論(西沢潤一)
@頭の速い秀才
A頭の強い秀才

経営者の才覚
=>そろばんと先見力

(4)先の時代を読む

@日本の位置
後追いの時代=>トップラナーの時代

A技術の現在
報通信技術の発達=>大企業の有利さの消滅

B産業構造の将来
日本:製造業 GDP比 1961年が最大35.1%、現在22%。将来10%を切る。
「その他の経済活動」:米52%、日独仏48%。

見えてくる将来像
=>個人企業(とそのネットワーク)・経営者の才覚・その他経済活動
大阪青年会議所の会員像

(5)新商都実現の条件

士魂商才
 現代風に解釈すれば=> 胸に志、手にそろばん
 ベンチャー起業家に必要な高い志=>事業で社会に貢献する。
 一身独立の気風(福沢諭吉、大阪生まれ、福島・朝日放送)

新産業はどう育つか
 関西の先端地場産業 液晶=>地場産業化したので、シャープ以外にも利益
 なぜ、現在は停滞しているか。(情報の東京集中、頭脳機能の不在)
 競争前段階の知識=>地域で共有。他地域より一歩先んずる。=>先端地場産業が育つ。

   Cf.オムロン・市原達朗副社長(研究開発に関する情報公開)
 これからの産業 創造産業・感性産業=>独自性・創造性がなければ成立しない。
 「先端の傾向」を作りだす。

先端の傾向を作りだす。
 切り離しの重要性(文化・創造産業、韓国の映画・ゲーム産業)
 関西:一日交流圏の中での議題設定
 関西の構造的に弱いところ(情報の東京集中、中央集権、頭脳機能・雑誌のの弱さ)
 弱点を自覚して補う(経営)。
  問題意識を育てる。知識の共有。
  情報の早く短い回転=>先端の傾向を作りだす。
  マスコミ、大学、団体、オピニオン・リーダーを育てる。
 「扇町創造村」の提唱  1万人以上のクリエータ、自己認識を確立。

企業単体では、できないことがある。
<例1>大丸
 大丸心斎橋店 周辺店舗部長 心斎橋の変質
 大丸神戸店 旧居留地の衰退 周辺連絡協議会
<例2>南堀江と鰻谷
 成功例 南堀江
 失敗例 鰻谷

(6)共通の課題・自分の問題

大阪を新しい産業が育つ町にする。
 都市の本質的機能
 都市機能[議題設定・人材輩出]の充実=>創造都市研究科の目標
 大阪にすむ個人すべての課題

思考プロセスでかんがえてみよう
 なにが問題か
 なぜ解決できないか
 どう筋道を立てるか

大きなそろばんを弾こう。
 <例>全国向けファッション誌
 五代友厚方式の提唱(政府にたよらない共通施策の推進)
 人間力・情報力をつける機会。
 選手は交代で。



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