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大阪市立大学でどう学ぶか(12)
生涯学習の場としての社会人大学院
2004.6.30 創造都市研究科長 塩沢由典
(1)創造都市研究科の概要
○2003.4.1発足 入学生166名 教員42名(非常勤はのぞく) 学部を持たない。
○全国でも最大級、社会人向けに設計、関西でのモデルケース
○すべての授業を梅田サテライト(1700m2)で開講(都市情報学専攻を除く)
○平日夜間2日と土曜日2年で修了(同上) 授業時間は50分単位
○応募資格 大学卒後社会経験3年以上(一般選抜)
(2)創造都市研究科の特長
○明確な養成目標を掲げる。
例:アントレ分野 IPOを目指すベンチャー起業家=>日本のバブソン・カレッジ
例:システム分野 将来のCIO どこにも先例がない。
○ワークショップに重点
第1線からの講師を招聘 1限:講演 2限:質疑 3限:学生・教員間での討論
○いま、これからの問題に取り組む。 学生と教員が共同して新しい知を創造する。
○教育の改善に恒常的に取り組む(EDワーキング)
(3)なぜいま社会人大学院か
参考:『読売新聞』2003.2.23 14面「オピニオン」
○社会の変化の激しい時代 世界共通の事情
大学(学士課程)で受けた教育で一生暮らせない。
例:IT革命 北欧3国の経済成果はなぜいいか
○キャッチアップからトップランナーへ 日本の事情
キャッチアップ期 先例重視 底上げ 頭の速い秀才 調整型 年功序列制
トップランナー期 先駆者 トップ 頭の強い秀才 リーダーシップ 能力主義
○社会経験の後にしか学べないものがある。
H.Mintzberg 経営学は、経験と知識のあるものが学ぶものだ。
(4)21世紀の大学像
○19世紀の大学 フンボルト型大学像
○20世紀の大学 (米国) 前半:教育大学 後半:研究大学
○これからの大学? => 起業大学(大学から新しい産業を育てる)
○学問装置としての社会人大学院
社会の課題・問題に取り組んでいる人たちが集まる場=>
情報・知識・問題意識を持ち寄り、新しい知識を創造する場。
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