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京阪電鉄グループ社長会
企業内ベンチャー成功の条件
2003.1.31 塩沢由典
(1)企業内ベンチャー
○京阪ベンチャービジネスプログラム
○専攻事例の実情
(2)いま、なぜベンチャーなのか
○時代状況の変化
後追い時代からトップラナーへ
アジアからの追い上げ
○日本経済・世界経済
日本の長期不況(ベンチャーは消去法で残った。)
技術革新の新しい波(IT、バイオ、ナノテク)
市場経済の変化(資金調達方式の変化=銀行の危機)
☆多産多死でしか、新しい状況は切り開けない。
○企業内ベンチャー
80年代多角化路線の破綻(=>選択と集中)
巨大化・官僚化と大企業病
(3)企業内ベンチャー、成功の条件
○正しい政策か
なにを目指す社内ベンチャーか
・「子会社」「新部署」を作るでは失敗
・リストラ要員の受け皿作りであってはならない。
独立していっても、有利か。
優秀な社員ほど、独立していく。会社は大丈夫か。
○環境条件
100パーセント子会社では、だめ(株を持たせる)。
ストックオプション制度の活用
購買・顧客開拓・資金調達・人材のすべてに裁量権を持たせる。
○ベンチャー経営者に必要な資質
人の能力はなかなか事前にはわからない(意欲によって選抜し、責任を取らせる)。
ふさわしい人材を育ててきているか(個人の能力分布よりも、経営の問題)。
☆大阪市立大学創造都市研究科
アントレプレナーシップ研究分野
システム・ソリューション研究分野
○企業内ベンチャーの意義
関連ベンチャーが育つことで、会社の顧客と事業領域が拡大する。
トップ経営者を育てる。(P.ドラッカー「連邦制経営」)
(4)新しい時代の人間像
○海図なき航海の船長
お神輿経営・大衆動員では、大きな方向を誤ってしまう。
・バブル期にも、誤らなかった経営者はいた。
洞察力と正しい意思決定(嵐と魚群)
・組織の枠を超えて考えられる人
・時代の大きな流れ(21世紀のサービス産業)
・危機管理
○創造的指導者
強い個性の人材 頭の強い秀才 Slow Learner
アインシュタインと中村修二
○戦略的思考
深い読み
「戦略」はプログラム(計画)ではない(H.Mintsberg)
自分の行為(ミクロ)と目標=大状況(マクロ)を繋げられる人
(5)企業文化の革命が必要だ
○成功の罠から脱する
高度成長期の「負の遺産」を処理する。
新しい企業文化を創造する。
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