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関西におけるITビジネスの課題と展望

情報通信ベンチャー
ビジネスプラン発表会&セミナー

2005年2月24日マイドーム大阪
塩沢由典

クイズ

@ITビジネスのパラダイム転換と掛けてフォトンの弾と解く。こころは。
Ai-Podと掛けて、関西弁がしゃべれないと解く。こころは。
B情報家電と掛けて「おれおれ詐欺」と解く。こころは。

(1)ベンチャー挑戦・ベンチャー振興の意義

・経済政策として ケインズ経済政策とベンチャー振興政策
・産業構造の大きな変化  第4次・第5次産業へ 
  日本の産業構造(グラフがないか) 「その他」の増大
・競争的企業像 大企業は20世紀型(ITの影響)
  SOHO型 大企業型もチェーン型・フランチャイズ型に
  ニッチ、クロスオーバー(Schumpeter)
・知的財産の比重増大と多様化
  オープンソースとGPL、知的財産権の制度設計
・資本主義の衰退
  個人の能力、VCの意義

(2)ITビジネスの発展モデル

・多様な領域
  例示:「ITベンチャーの可能領域」
  ニッチを探せ。数人の企業が楽しく暮らせるニッチ。
  WEBコンテンツを中心に
・コンテンツ・ビジネス
  基礎としてのメディア(Yahoo!、Google、楽天)
  「広告収益」というBMからの脱却(難しさは分かる。Ex.放送)
  マイクロペイメント、ナノペイメント (ページあたり1円以下)
    IP-V6 => サーバからクライアントへ請求 課金システムの革命
・個別企業の戦略
  関西は、非常に弱い。ゲームがすこし(Kapkon)。
  どこに強みを求めるか
  IT×得意技

なぞなぞ@  
  ITビジネスのパラダイム転換と掛けてフォトンの弾と解く。
  こころは、「カキン、カキン、カキン」
  (フォトンの弾の当たる音<=バトル・ロワイヤル)

(3)関西の資産と課題

・一日交流圏の意義と必要
・シリコンバレー・モデル
  二つの文化(Route128とシリコンバレー、サクセニアン)
  「知識共有」という文化  競争と協創
・関西の特徴
  関西IT共同体473社 うち資本金1千万未満131社、1千万〜3千万未満163社
    3千万以上1億未満88社、1億以上90社
  ほとんど全領域をカバー  相乗効果・集積のメリット実現が課題
  集積・集中のメリット>>関西学研都市の場合
・関西の欠点・問題点
  無形のものに価値を認めない? 値切る?
  情報産業の集積が弱い。学生は卒業すると東京・横浜へ
・逆転の発想  
  ホームレス、失業者が多い。=>リテラシー教育によるエンパワメント
・関西の資産
  豊かな文化資産
  新しい知的財産権概念を創造しよう。
・コミュニティの創造
  通勤時間が短い 新しいライフ・スタイル(斉藤秀夫、ルビー開発者)
  人材育成(大学、売り込み機能を)

(4)関西の可能性1 <強みを生かす>

なぞなぞA
  i-Podと掛けて、関西弁がしゃべれないと解く。こころは。
  関西生まれでない。

・情報家電
  家電3社、商品企画部門は関西に 企画提案型商談が鍵
  IP-V6  セキュリティ なりすまし対策

なぞなぞB
  情報家電と掛けて「おれおれ詐欺」と解く。
  こころは、なりすましが怖い。

・関西の強い産業
  バイオインフォマティックス  医療情報

(5)関西の可能性2 <公共圏を利用する>

・大学の利用
  技術系だけでない。芸術系、人文科学系、社会科学系
  ロボカップ・レスキュー(共通試験台)
・オープン・ソースのビジネス・モデル
  関西オープン・ソース(2002〜2004)
  OSをベースにした関西企業
  Linuxの動向
・文化資産の活用
  観光資産=>コンテンツ生産
  文化財 国宝・重要文化財 日本の約半分
  人間資産 家元、本山の管長、芸能

(6)これからの課題(共有すべき政策)

・逆転の発想
  東京ではできないこと
  100チャンネル時代のテレビ番組制作
・社会関係資本という考え方
  取引習慣を革新する。
  知的財産への新しい態度形成
  個別企業だけが強くなろうとしてもできない時代
  (Linuxも、一社ではプラットフォームを形成できない)
  新しいビジネス慣行を共通の追求課題とする(「新しい政策」概念)
・具体例として
  Xtreme Programming
  契約、受発注関係を変える=>小さな企業同士だからできること
・ロボット産業を育てる
・扇町創造村
  ディジタル・クリエーター
  活躍する場を作る
・大きなそろばん、正しいそろばん


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