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関西への提言


ノボシビルスクとの戦略的連携をすすめよう


塩沢由典




(1)関西文化学術研究都市とロシア科学アカデミー・シベリア支部との間になんらかの協力協定を結び、学術交流に努める。


・ロシアからの研究者(とくに研究所幹部)の来日時等には、学研都市で講演してもらうなどし、ノヴォシビルスクの活動・現状にたいする理解の促進を図る。
・日本側からも毎年、1〜2名を派遣し、関西および学研都市の存在をアッピールする。

(2)関西一円から参加者を募り、委託研究先発見のためのノヴォシビルスク訪問団を組織する。


・本計画には、関西生産性本部の「R&D交流フォーラム」参加企業、同本部と推進機構、鰍ッいはんな共催の「R&Dサマー・フォーラム」参加企業などに呼びかける。
・一月5万円程度の研究委託費で、ひとりの優秀な研究者の研究時間が買える。国際交流の一環にもなる。
・インドのバンガロールのように、アメリカやドイツなどに先手を打たれた後では、委託費も高騰してしまい、協力の効果も小さい。


(3)ノヴォシビルスクに日本語学校と日本語図書館を作る。


・早めに日本(関西)の存在感を高めれば、日本語熱が生まれると考えられる。そうすれば、英語あるいはロシア語で意志疎通しなければならない状況が緩和できる。


(4)関西空港・間に直行便を飛ばす。


・ノヴォシビルスクは非常に近い。直線距離では、シンガポールより近い。
・現在は、関西からノヴォシビルスクへ行くには、モスクワ回り、ナホトカ一泊乗り継ぎ、北京回り、ウルムチ経由などの方法しかない。時間的に大変ロスがあり、旅行としてもつらい。
・北京経由の飛行機を延伸させる、あるいはモスクワ行き飛行機の立ち寄りでもよい。最初は、週に往復2便(ロシア・日本)が確保されれば、往復が非常に楽になる。




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